特定非営利活動法人(認定NPO法人)
全国災害ボランティア支援団体ネットワーク

災害支援の文化を創造する

「地域支え合いセンター」による切れ目のない被災者支援を考える

生活環境の回復が一定程度見られる回復・復興期は、被災者の生活再建を主な目的とした「地域支え合いセンター」による被災者支援が行われている。

しかし、被災した住民が抱える課題が多岐にわたることから、回復・復興期では被災地元の地域力(地縁・隣近所の助け合いなど)が被災者の生活再建に必要不可欠であるが、そうした考えは浸透されておらず、地域支え合いセンター自体の設置も行政からの指示待ちと捉える社協も少なくない。

本分科会では、平成30年豪雨での広島県からの事例報告から、災害ボランティアセンター立ち上げ時から回復・復興期を見据えることの必要性の理解、被災者への切れ目のない支援を社協が応援する意義、多様な住民との協働の必要性について、あらためて考える機会としたい。

登壇者
大迫雅俊氏
NPO法人 SKY協働センター代表理事 / 坂町総合戦略推進会議委員
出身地:広島県坂町 職業:会社員 地域活動:NPO法人SKY協働センター代表理事、坂町総合戦略推進会議委員 学歴:兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科博士前期課程(在学) 趣味・特技:防災士(元坂町消防団副分団長)
登壇者
河内広行氏
社会福祉法人広島県社会福祉協議会 地域福祉課課長
■プロフィール 1973年:山口県徳山市(現周南市)生まれ 2000年~:広島県因島市(現尾道市)社会福祉協議会入局ボランティアコーディネーター 2006年~:広島県社会福祉協議会入局福祉サービス第三者評価、総務企画担当 2010年~:ボランティアセンター及び地域福祉部門担当 2013年~:地域支え合いセンター総括支援相談員 2021年~:地域支え合いセンター長 2023年~:地域福祉課長 ■関係委員等 広島県地域福祉支援計画策定委員会委員(2022年~) 広島県地域共生社会に向けた後方支援策に関する検討委員会(2022年) ■これまで関わった被災地支援 庄原豪雨災害(2010年) 東日本大震災(宮城県内)(2011年) 山口県7.28豪雨災害(萩市)(2013年) 平成26年広島土砂災害(2014年) 熊本地震(御船町)(2016年) 平成30年7月豪雨災害(2018年) 令和3年7月・8月大雨災害(2021年)
登壇者
高橋良太氏
社会福祉法人全国社会福祉協議会 地域福祉部長 / 全国ボランティア・市民活動 振興センター長
1987年4月全社協入局、2014年4月中央共同募金会出向(企画広報部長)、2016年4月より現職。 社協では災害ごとに被災地の市区町村社協が自治体やNPO等と連携・協働して災害ボランティアセンターを立ち上げ、支援活動を展開しています。 大規模災害の場合、社協の全国ネットワークを活かし、社協職員による応援派遣を行っています。 また、昨年度より、法人振興部では「災害派遣福祉ネットワーク中央センター」を設置しました。 今後も全社協では、「災害から地域の人びとを守るために~災害福祉支援活動の強化に向けた検討会報告書~」(2022年3月)をもとに、多様な主体と連携・協働しながら災害福祉支援活動を展開してまいります。