特定非営利活動法人(認定NPO法人)
全国災害ボランティア支援団体ネットワーク

災害支援の文化を創造する

災害ケースマネジメントにおけるファシリテーションの活用

災害ケースマネジメントは、被災者一人ひとりに必要な支援を行うために、訪問等のアウトリーチにより被災者の状況を把握し、官民連携の下、多様な課題に対応することで被災者の主体的な自立・生活再建のプロセスを支援する被災者支援の手法である(内閣府 災害ケースマネジメント実施の手引きより)。

災害ケースマネジメントにおけるケース会議および情報連携会議を円滑に進めるために、会議運営者にはファシリテーションスキルが求められる。

この分科会では、被災地での災害ケースマネジメントでの会議におけるファシリテーション活用の事例を紹介すると共に、円滑な会議の運営に向けて、どのようにファシリテーションスキルを活用するのかについて考える。

登壇者
新井大地氏
内閣府 政策統括官(防災担当)付 参事官(避難生活担当)付 参事官補佐
埼玉県秩父市出身。平成27年国土交通省入省(総合政策局政策課)。土地・建設産業局不動産市場整備課企画係長、同局建設業課法規係長、総合政策局国際政策課国際交渉官を経て、令和4年7月より現職。
登壇者
永野海氏
弁護士・防災士 日本弁護士連合会 災害復興支援委員会副委員長 / 静岡市教育委員会 学校防災アドバイザー
東日本大震災以降、各被災地での被災者支援活動に従事。 防災では、各地での講演・研修活動とともに、「津波避難すごろく」や「被災者生活再建ゲーム」の開発。制作した支援情報ツールは、専用サイト「ひさぽ」や、NHKと共同制作した「避難生活&住宅再建ガイドブック」などからDL可能。 主な著書に「みんなの津波避難22のルール 3つのSで生き残れ!」(合同出版)、「防災・減災の法務」(有斐閣)「子どもたちの命と生きる 大川小学校津波事故を見つめて」(信山社)など
登壇者
大澤佑介氏
社会福祉法人 静岡市社会福祉協議会 静岡市地域支え合いセンター長
静岡市清水区出身。2003年入職。ボランティア担当として、災害ボランティアの啓発や育成、災害ボランティアセンターの仕組みづくり、被災地支援等の業務に従事する。2022年に静岡市で発生した水害では、清水区災害ボランティアセンターの運営や住民への支援活動を行う。2023年9月からは、「静岡市地域支え合いセンター」の配属となり、被災者の見守りや生活復旧の支援を行っている。
登壇者
鈴木まり子氏
日本ファシリテーション協会災害復興委員会・フェロー
東日本大震災から現在まで被災地からの要請に応え、各地の被災地で多様な支援活動を続けている。浜松の企業が手をつなぐ災害支援ネットワーク(はままつnanet)」事務局長。静岡県防災会議委員。浜松市防災会議委員。静岡県熱海地域支え合い支援センター被災者支援コーディネーター。災害復興支援ボランティアチームしずおか茶の国会議メンバー。法政大学、静岡文化芸術大学兼任講師。鈴木まり子ファシリテーター事務所代表。共著『ソーシャル・ファシリテーション「ともに社会をつくる関係」を育む技法』北樹出版。静岡県浜松市在住。