特定非営利活動法人(認定NPO法人)
全国災害ボランティア支援団体ネットワーク

災害支援の文化を創造する

多様性を尊重:声をあげることが難しい被災者を救うには

災害時には、高齢者、障がい者、子どもなど、災害の影響をより受ける。

また、特に、障がい者、子ども、女性やセクシャルマイノリティの方々など、適切な支援の手が届かないことが多い。それぞれの領域の専門家や団体により支援が行われているが、被災者支援を全般的に行う支援者との接点はまだ限定的である。

本分科会では、専門的な支援を展開する団体や専門家から、多様性に配慮した支援の取り組み事例を学び、災害支援を専門とする支援者等とのつながりを作り、連携した支援の在り方を考える。

登壇者
浅野幸子氏
減災と男女共同参画 研修推進センター 共同代表
学生ボランティアとして阪神・淡路大震災の被災地に入り、NGOスタッフとして4年間の支援活動を行う。その後も市民団体で働きながら大学院に進学。博士(公共政策学)。災害社会学、地域防災、災害とジェンダー。早稲田大学地域社会と危機管理研究所招聘研究員、(一社)福祉防災コミュニティ協会 認定コーチ。内閣府「避難所運営ガイドライン」「男女共同参画の視点からの防災・復興ガイドライン」等国・自治体の政策にも関わる。
登壇者
松川杏寧氏
兵庫県立大学大学院 減災復興政策研究科 准教授 / NPO DERAIT メンバー
1984年生まれ。同志社大学大学院社会学研究科で博士の学位取得後、人と防災未来センター、防災科学技術研究所を経て現職。専門は犯罪社会学、福祉防災学。2011年の東日本大震災までは環境犯罪学による犯罪予防について研究していたが、3.11以降災害の分野へ。地域住民による犯罪予防や災害時要配慮者の防災対策、避難所研究など、地域コミュニティや脆弱性の高い人々を主な研究の対象としている。
登壇者
野際紗綾子氏
AAR Japan[難民を助ける会]支援事業部マネージャー 兼 アドボカシーマネージャー
外資系金融機関で勤務の後、2005年4月に AAR に入職。2008年ミャンマーサイクロン、2009年スマトラ沖地震、2010年パキスタン洪水、2011年東日本大震災、2020年九州南部豪雨等の緊急支援に従事。現在は、東京事務局の支援事業部でミャンマー、ラオス、タジキスタン等の支援事業やアドボカシー事業のマネージャーを務める。障害分野 NGO 連絡会(JANNET)幹事、日本障害者協議会(JD)理事。
登壇者
五十嵐豪氏
認定NPO法人CWS Japan/プログラムマネージャー 支援の質とアカウンタビリティ向上ネットワーク(JQAN)/代表
人道支援や防災事業を担当。これまで東日本大震災や熊本地震、パキスタン洪水、フィリピン台風、ハイチ大地震など国内外の多くの災害支援や、アフガニスタンやシリア、ソマリア、南スーダンからの難民支援などに従事した。スフィアやCHSなど複数の「人道支援の国際基準」のトレーナー資格を有し、研修などを通じて支援の質の向上と人材の育成に関わる。性的搾取・虐待・ハラスメントからの保護(PSEAH)ワーキンググループメンバー。認定ファンドレイザー。